京都で貸店舗を探すなら種類を把握してコストとリスクの違いを確認しておこう 

■「スケルトン物件」と「居抜き物件」について

貸店舗を探していると「スケルトン」や「居抜き」という言葉が出てきますが、どのような意味かご存知でしょうか。
スケルトンと居抜きでは借りたときの状態に違いがあるため、どのような意味かを知っておく必要があります。

【スケルトン物件とは】スケルトン物件とは、内装造作が一切なく、コンクリートがむき出しの状態の物件を指しています。
スケルトン物件は、物件を返却する際にスケルトン状態に戻すのが決まりとなっています。
スケルトン物件の大きなメリットは「自分の思い通りの内装にできる」ことです。
レイアウトや内装の雰囲気まですべて自分好みに仕上げることが可能です。
ただデメリットとして開業までの費用がかかることが挙げられます。
スケルトンはとにかく何も無い状態ですから、エアコンまで自分で取り付ける必要があります。

【居抜き物件とは】居抜き物件とは、前にその物件を借りていた方が使用していた設備が残っている状態で借りることのできる物件のことです。
飲食店であれば「厨房」「厨房器具」などです。
居抜き物件の大きなメリットは「低予算で開業できる」ことです。
内装や設備にかかる費用を安く済ませることができるのは魅力的です。
また「すぐに開業できる」とのメリットもあります。
ただ「自分の思い通りに内装ではない」ことがデメリットとなりますが、低予算・すぐに開業したいという方にはおすすめです。

 
■「郊外型」と「駅前型」の違いについて

貸店舗には主に「郊外型」と「駅前型」があります。
駅前型は主に「駅前近郊のビルの中にある物件」で、郊外型は主に「郊外の大型路面に面した場所にある物件」を指しています。
駅前型は駅から徒歩圏内にあります。
ターゲット層の多くが駅利用者である場合、駅前型を選ぶと良いでしょう。
ただ、駅前型は店舗面積が狭いことが多いと言えます。
メリットは駅前にあるため不特定多数の人の目に止まりやすいこと。
単独客が多いのですが、幅広い層の目に止まるのはメリットになるのではないでしょうか。
郊外型のターゲット層は車を利用する人です。
家族連れ、グループ客が多いのが特徴です。
店舗も広々としている事が多いし、駐車場も比較的広くとれるのも特徴です。

 
■「階数」による特徴の違いについて

貸店舗は1階部分だけでなく2階、3階などさまざまな階数があります。
貸店舗は階数によってそれぞれ特徴があることをご存知でしょうか。
まずは1階。
1階は他の階数の店舗と比べると、数多くの人の目に止まりやすい傾向があります。
要は集客しやすいと言われています。
ただ、1階は他の階数に比べて家賃相場が高い傾向にあります。
2階と地下は1階の店舗の次ぎに人の目につきやすいと言われています。
ただ、1階部分に看板を設置できるか否かで集客に違いが出てきます。
3階以上につきましてはやはり認知度が低くなってしまいます。
エレベーターやエスカレーターがあれば良いのですが、階段のみの場合、集客に大きな差が出てきてしまうでしょう。
1階、2階、地下に比べ、3階以上の店舗は家賃も安いのですが、集客の低さがネックになるのではないでしょうか。

 
■まとめ

京都にはたくさんの貸店舗があります。
今回ご紹介した事を把握しておかないと、開業してから「後悔」する部分があるかもしれません。
どのような客層に来て欲しいのか、どの程度の集客が見込めるのか、そして初期費用や家賃コストもしっかり考えて探さなくてはなりません。
安易に契約する前に、じっくり考え、そしてさまざまな店舗を見学し選ぶようにしましょう。
弊社は京都の中心地である京都市内に数多くの貸テナントや事務所、オフィスを取り扱っております。
京都の事業用物件を専門に取り扱っており、皆様の物件探しや新規開業のサポートをさせて頂いております。
基本的にどの業種でも対応可能です。
企業様、飲食店、アパレル、物販店、スクールなどありとあらゆる業種に対応しています。
お客様の業種とご希望を相談頂ければ、それに適した物件をご紹介させて頂きます。
京都で人気の京町家・京町屋のテナントも多数ご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

京都で貸店舗を借りる際の手順とは?

■開業したいお店に必要な条件の洗い出し (貸店舗探し)

開業したいと希望される方に人気の京都。
京都とは言っても意外と広く、希望エリアの貸店舗探しからはじめなくてはなりません。京都のどのエリアに店舗を構えたいか、そしてそれは駅から徒歩圏内なのかなど、開業したいお店に必要な条件を洗い出しながら貸店舗情報をチェックしましょう。お店に必要な条件は、どのようなお店を開業させるかによって異なります。
飲食店やカフェ、雑貨屋など、お客様に来店してもらうお店の場合は賑やかな通り沿いが良いかもしれません。逆に会社の事務所であれば、通いやすい駅近くなどが良いかもしれません。このように、まずは条件をしっかり洗い出して、それに沿った貸店舗を見つけることが先決です。

 
■気に入った貸店舗の見学

条件に合った貸店舗を見つけ、気に入ったものがあったら見学しましょう。
貸店舗探しは、基本的に不動産会社に依頼したり、貸店舗を管理している会社に依頼して探すのが一般的です。現在はインターネットでも貸店舗情報を閲覧することもできますが、見学するには、そこを管理している不動産会社に連絡する必要があります。見学には事前に希望の日にちを伝え、現地もしくは不動産会社で待ち合わせます。見学する貸店舗はできるだけ多いほうが良いでしょう。
できるだけ多くの物件を見学することが理想の貸店舗を見つけるコツになります。
見学後は、一番条件に合った気に入った物件を契約しましょう。

 
■契約 (必要な書類等の準備)

条件に合った貸店舗が見つかったら契約となります。ただ、契約には幾つかの書類と初期費用が必要です。物件によって敷金・礼金・仲介手数料の金額に違いがありますので、契約前に確認しておきましょう。

【契約に必要な書類】

・住民票(法人の場合は履歴事項全部証明書)
・免許証コピー
・会社意概要
・所得証明
・借家人賠償付き保険に加入していることの証明
・保証人の印鑑登録証明書

契約準備として上記書類をそろえましょう。
個人として借りる場合と、法人として借りる場合は必要書類に違いがあります。
契約前に不動産会社に必要書類を確認するようにして下さい。
また、物件によって2年、3年と契約期間に違いがあります。
それも見学時に確認しておくと良いでしょう。

 
■開業のための準備(オープン)

貸店舗を契約したとしても、それだけで開業できるとは限りません。
「理想のお店を作りたいけれど、何から始めれば良いか分からない・・・」
そんな方のために開業までの準備を説明したいと思います。
まず、お店を開業するには以下の準備が必要です。

・内装工事
・外装工事
・人材募集
・商品・備品を揃える

内装工事は借りる物件によって度合いに違いが出てくると思います。
全体的に改装しないとダメな場合は、結構大がかりな内装工事を行う必要があります。外装工事に関しては、貸店舗の中には看板程度しかいじってはいけないなんて事もあります。外壁を塗ったり、デコレーションすることを希望される方は、それが可能な物件を選ぶ必要があります。人材につきましては、チラシや求人誌などでスタッフ募集をするのが一般的です。そして販売する商品や備品を揃えればオープン目前となるでしょう。

 
■まとめ

基本的に貸店舗探しと賃貸住宅探しの流れは同じです。
希望エリアや希望条件を決めて、貸物件を探し見学。その後気に入った物件があれば契約するといった流れは決して違いはありません。契約に必要な書類に多少の違いはありますが、それ以外はほぼ同じですから難しいことはありません。
弊社テナントステーションでは、京都に数多くのテナントや貸店舗・貸事務所を取り扱っています。京都の歴史的な建物である「京町家・京町屋」の貸店舗や貸事務所もございます。最近では綺麗にリフォームされた貸店舗や貸事務所も増えているので、イメージに合ったものをお選び頂くことが可能です。
京都で開業をお考えのお客さまはぜひ弊社までお気軽にお問い合わせ下さいませ。

京都で開業を目指すなら人気エリアと単価の情報を常に取り入れよう

■京都の人気エリア

古都京都は言わずと知れた観光地です。
日本国内だけでなく、世界的にも有名な観光地であることから、連日数多くの観光客が京都を訪れています。
また、京都にはさまざまな企業が集まるオフィス街もあります。
そんな京都で開業を目指している方はたくさんいらっしゃると思います。
開業するに当たり一番の悩みどころは「エリア」ではないでしょうか。
業者によって適したエリアに違いがありますし、間違った選択をしてしまうと後悔することになってしまいます。
そこでここでは京都の人気エリアを紹介したいと思います。

1.四条大橋周辺

京都らしい賑わいを見せるエリアの一つが「四条大橋」周辺です。
この橋周辺が京都で最も賑わう四条河原町。
花見小路や祇園など、古都京都を代表する花街・繁華街です。
要は四条大橋周辺は京都の中心部。
先斗町は石畳の狭い小路がたくさんあります。
そこには、さまざまな飲食店が軒を連ねていることから、観光客にも非常に人気のあるエリア。
そして京都のオフィス街「四条烏丸」もこのエリアなんです。
非常に人気の高いエリアであるため、店舗やオフィスの賃料が上昇傾向にあります。

2.京都駅周辺

京都の玄関口である京都駅周辺はまさに人気エリア。
京都駅北側は繁華街があるため、たくさんの人で賑わっています。
逆に南側はマンションやホテルといった商業施設が多いため、北側に比べると静かな街並みとなっています。
最近はこの南側で開業される方が増えています。
ホテル宿泊者をターゲットにしたカフェや飲食店が増えている注目のエリアと言って良いでしょう。

 
■人気エリアのここ5年ほどの地価や不動産価格について

世界的に注目されている京都は、新しさと古さが融合したとても素敵な地です。
年間観光客数はうなぎ上りとなっており、年間5000万人を超える観光客が訪れています。
そのため、開業するのに人気となっているエリアの地価や不動産価格は上昇傾向にあります。
住宅地に関しては過去5年間それほど上昇は目立ちませんが、商業地については5年前と比較すると倍ほどになっています。
京都の商業地、いわゆる人気エリアの上昇は、観光客の数と比例しています。
地価だけでなく不動産価格も同じ。
関西圏は京都だけでなく大阪も同じように商業地の地価や不動産価格が上昇しているのは、やはり観光客の数に比例しているのではないかと感じています。

 
■オフィスではなく町屋という選択肢の増加

京都で開業するにあたり、皆さんはどのような物件を探しているでしょうか。
オフィスビル?それとも店舗ビルでしょうか。
京都には確かにオフィスビルも店舗ビルもたくさんありますが、それ以上に京都らしさを演出できるのが「町屋」です。
京都の町屋は基本的に「京町屋」と呼ばれています。
そんな昔ながらの京町屋を利用した飲食店や雑貨店、オフィスがどんどん増えています。
京都市内には京町家が多く、その作りを生かした京都の歴史を感じられるお店や会社が増加しているんです。
もちろん、全ての町屋が貸し出されているわけではありませんが、弊社でも京町屋物件をご案内しております。
京町屋が持つ独特の雰囲気が、素敵な店内を演出してくれるでしょう。
最近では綺麗に内装がリフォームされた物件も増えているので、イメージにあったものをお選びいただくことが可能です。
オフィスではなく町屋という選択肢も念頭に置いて物件選びをされてみてはいかがでしょうか。

 
■まとめ

京都で開業を目指す方にとって、物件選びは最も重要な事です。
まずは「エリア」を決めるのが先決ですが、京都中心エリアであっても、それぞれ最寄り駅や街並みに違いがあるし、地価や不動産価格にも違いが出てきます。
そのため、エリア+予算を優先的に決めることた概説です。
先程ご紹介しました「京町屋」との選択も頭に入れて、イメージにピッタリな物件を選びましょう。